一つは15価肺炎球菌ワクチンで、これはこれまでの13価肺炎球菌ワクチンの進化版です。基本的に4月からは新しいワクチンが接種されるものと考えていただいて結構です。
もう一つが、これまでの4種混合ワクチンとヒブワクチンを合せた5種混合ワクチンです。こちらについては原則的に、4種混合またはヒブ単独のワクチンで接種を開始している人は最後までそのワクチンでの接種を継続し、新規に接種を始める人のみ5種混合ワクチンを用いるとなっています。その取扱いには例外があるとされていましたが、ワクチンの供給不足などの特殊な事態以外は例外を認めないとの方針が示されましたので、原則に従って接種を進めてください。また、5種混合ワクチンには2種類あり、原則同一のワクチンで接種を完了することとなっています。当院の採用ワクチンはKMB社製のクイントバックです。ファイザー社製のゴービックをご希望の方は事前にご連絡ください。
先に4種混合ワクチンが生後2か月から接種できるようになり、今回5種混合ワクチンが導入されたことから、同時接種のルールを見直し、接種スケジュールも変更いたします。
同時接種については、当院では1歳未満の乳児については最大4本、1歳以降の幼児については最大2本まで同時接種とさせていただいております。ロタについてはこれまで同時接種は1本だけとされていただいておりましたが、その制限は撤廃いたします。ただし、BCGについては同時接種1本を継続いたします。その理由は、BCGの場合、接種後に乾くまで待たないとならないのですが、あまりたくさん接種して機嫌を損ねてしまうと、待つ間抑えているのがとても大変になる可能性があるからです。また1歳以上のお子さんに3本以上の同時接種を行わないのは、私の勝手な思い込みかもしれませんが、単純に子供たちの負担をこれ以上増やしたくないということです。小さい赤ちゃんは比較的すぐに忘れてくれますが、1歳にもなると大分しっかりしてきています。2本でも相当頑張っていると感じていますので。
2本目までは肘の少し上に接種いたしますが、3本目以降の接種は肩に行います。肩が何らかの理由で不適切な場合は、大腿にすることになりますのでご承知おきください。
令和6年4月以降開始のモデルプランは以下の様になります。
できるだけまとめるプラン
@生後2か月 ロタ・肺炎球菌・5種混合・B型肝炎各1回目
↓4週間
Aロタ・肺炎球菌・5種混合・B型肝炎各2回目
↓4週間
Cロタ・肺年球菌・5種混合各3回目
↓
D生後5か月 BCG
↓
E@から20週間後 B型肝炎3回目
射ち始めを早くするプラン
@生後6週 ロタ・B型肝炎各1回目
↓
A生後2か月 肺炎球菌・5種混合各1回目
↓
B@から4週間後 ロタ・B型肝炎各2回目
↓
CAから4週間後 肺年球菌・5種混合各2回目
↓
DBから4週間後 ロタ3回目
↓
ECから4週間後 肺炎球菌・5種混合各3回目
↓
F生後5か月 BCG
↓
G@から20週間後 B型肝炎3回目