☆B型肝炎とは
肝炎を起こすウイルスにはA〜Eまでの型があり、日本ではC型に次いでB型による肝炎が多く、主に型肝炎ウイルス保有者《キャリア》の血液に触れたり、
性的な接触、唾液や体液(汗や涙)などからも感染します。
母親がB型肝炎ウイルス保有者である場合、妊娠中あるいは多くは出産時に、母親の血液によって、胎児・新生児がウイルスの感染を受けます《母子感染》。
感染してから症状がほとんどないまま、ウイルスが体外へ排除されるケースもありますが、急激に症状が悪化して、数ヶ月以内にほとんど治るのが
《急性肝炎》です。
子供は症状が軽く、検査をしなければわからないことも多いですが、黄疸や出血といった症状があらわれやすくなり、まれに命にかかわる劇症肝炎を
引き起こす可能性もあります。
《キャリア》とは、感染したあとウイルスが排除されずに、肝臓に住みついている状態です。
子供は感染すると大人よりもキャリアになりやすく、また、症状がほとんどありません。
キャリア化したあと、炎症により慢性的に肝機能の異常がみられることを《慢性肝炎》といいます。
慢性肝炎の状態が続くと、肝細胞が破壊されていき、やがて肝臓が硬くなり、疲れやすい・黄疸などの症状があらわれ、肝機能が大きく低下することが
あります《肝硬変》。
また、慢性肝炎や肝硬変から《肝がん》へと進行する可能性もあります。
✦接種対象:1歳に至るまで(1歳のお誕生日の前日まで)
※1歳以上の方も接種できますが、自費(¥6000)での接種となります。
(接種の年齢制限は、ありません)
✦接種回数:全3回
(標準的な接種期間は生後2ヶ月から生後9ヶ月の間)
初回接種:27日以上の間隔をおいて2回接種。
追加接種:1回目の接種から、139日以上の間隔をあけて1回接種。
✦接種費用:無料(全額公費負担)
☆注意事項:HBs抗原陽性の妊婦のお子さんで、健康保険の給付によりB型肝炎ワクチンを接種された方は
対象となりません。