創立25周年特別企画
コラム


Episode1

オリヴァーが予約システムを始めた理由

当社の創立は1995年、今から26年前ですが、時代はまさにバブル経済崩壊後。周囲から「え? 今、会社を作る?」と大疑問視された時期でした。クリニックの予約システムを手がけたのはそれから3年後ですから主治医ドットコムも開始から23年くらい経過したことになります。 当時、ネットのみの予約システムは世の中に存在せず、予約といえば電話を使った自動応答システムが主流だった中、いちはやくネット専用のシステムを立ち上げた主治医ドットコムは業界のパイオニアといえます。 実は代表である内田は、当社を起業する以前にも高級シティホテルチェーンの予約システムを手がけており、そのシステムは最終的にパッケージとなり、多くの新興ホテルチェーンで採用されました。その予約システムの特徴は、ホテルという客室(キャパシティ)の限られた空間をいかに効率良く事前予約で埋めていけるか、他のホテルより多く客を取り込むノウハウがあるか、を明確な投資効果として実現した点が評価されました。 ここからは当初、代表が主治医ドットコムのウェブサイトに掲載した内容を引用します。

起業する少し前に結婚し子供が生まれ、私が父親として小児科に子供を連れて行った時の話です。当時は受付に紙が置いてあり、名前を書き込むというシンプルな方法でした。しかし待合室で待てど暮せど、名前を呼ばれません。子供は熱で苦しんでいるし、スタッフに尋ねても「順番でお呼びします。お待ち下さい」の一点張り。待ち時間が1時間半を超えたあたりで、高熱の子供が「喉が乾いた」と言い出しました。私は受付の方に声をかけたうえで、目の前のコンビニに走りました。水を買って急いで戻り、順番を確認すると、なんとすでに名前が呼ばれた後! 「順番はどうなりますか?」 「はい、一番最後になります。」 「はぁ?」 スタッフの方とは険悪なムードになりました。ただ、特に気になったのはその理不尽な対応だけではなく、このスタッフはいつもこのようなやりとりを親としなければならないのか?という点でした。事情を説明して出かけたにも関わらず、まるで機械のように表情を変えずに淡々と冷たく説明するスタッフを見て、「小児科という場所は相当ひどいことになっているな。」と感じました。同時に「これは予約で解決できるのでは?」とも感じ始めました。開業医院も通常はドクターが1名、もしくは2名でキャパシティが限られています。効率良く予約させることができればこのようなクリニック、患者ともに悪い環境を改善できるのでは? と開業医院向けの診察予約システムを手掛けることになったのです。

当社のコンセプトは、創業以来変わらぬ「明確な投資効果の実現」です。 当時はネーミングもドットコムという名称が流行していました。その後に流行ったのが、iモードからのアイ○○というネーミング、最近ではスマート○○などでしょうか。今ではドットコムは少し古い気がしますが、それも歴史と考えて今日まで大切にしています。

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